2017年03月01日

【 報告(今年読了した本)2月後半期 2月15日~28日 『騎士団長殺し』、そして三線のこと、山之口貘と石垣島のこと 】

恒例の読書リスト(2月下半期分)を掲げておきます。


1、村上春樹 騎士団長殺し 第1部 顕るイデア編 新潮社 2017年

2、村上春樹 騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編 新潮社 同上


以上です。(1月から通算して、21、22点目)

2冊でひとつの小説なので、どう数えようかと思いましたが、

1冊ずつが、まぎれもない「本」なので、2点と数えました。


読んだ本が少ないと謝りたくなる気持ちもとてもよくわかるのですが、

では、たくさん読めば誰かに謝らせるのかといえば、そうではあるまい(笑)


15日から23日までは原稿書いてました。

24日以降は『騎士団長殺し』読んでました。

27日からは、校正してました。(しています。)


1年のあいだには、こういう時期もありますから、

読めるときに読んでおきましょうね、ということでしょう。


で、コメントは、すでにいくつか書きはじめているので、

よろしければ、どうぞ、そちらを。


ああ、ぼくは昔からだいたい同じようなことをしてきたんだ。
(村上春樹の『騎士団長殺し』を読む その1)
 2月25日

実を言うと、私はなぜか昔からあの話に心を惹かれてきたのです。
(村上春樹の『騎士団長殺し』を読む その2)
 2月26日

あなたに差し出せるような立派な貝殻を持ち合わせていないかもしれません。
(村上春樹の『騎士団長殺し』を読む、その3)
 2月27日


【 報告(今年読了した本)2月後半期 2月15日~28日 『騎士団長殺し』、そして三線のこと、山之口貘と石垣島のこと 】


ただし、ここで終わるのは少々うしろめたいので、

今月前半に読んだ、沖縄関連書籍2冊のコメントを。

通し番号は、こちらと連動しています。


7、宜保榮治郎 三線のはなし ひるぎ社 1999年

8、砂川哲雄 山之口貘の青春 南山舎 2012年


7は、ひるぎ社の「おきなわ文庫」の1冊。

おきなわ文庫を置いていてくれる書店が減ってしまったのですが、

那覇空港の売店に、変わらずに置いてあるのは心強い限り。

よほど急いでいる時や、お金を使いすぎた時以外は、

売店に立ち寄って2,3冊買って帰るのが楽しみなのです。

(売れ行きにかかわらず、これからもぜひ置いていてほしい、

切実に、そう思います。ある意味、沖縄文化の「顔」なので。)


この本は、冝保さんが三線のエピソードを書きためた本。

特に「名器」と呼ばれる伝説的な三線について書いているのですが、

それらのエピソードが、ほんとうにおもしろいです。文字通りわくわくする。


8は、山之口貘の評伝を、石垣島との関わりに限って述べた本。

従来の説に対する、ていねいな考証にもとづく反論もあり、

今まで誰も述べていない、地道な資料調査の報告もあり。

ただし、いっさいアカデミックなところはなく(よい意味で)、

読者に親切な「読み物」に徹しているところが好ましい。

石垣島には幸い土地勘があるので、その意味でも、

こまかいところまで理解できて、よかったと思います。


ちなみにこのブログ、「八重山」をうたっておきながら、

八重山のことは、数パーセントしか書いていません。

それには、自分なりの理由も葛藤もあって、

なかなか、いわく言い難いのではありますが、

このままで終わらせるつもりはないのです。

そういう意味でも、そうでなくても、

石垣島に触れることができるのは、

やはり、うれしい気持ちがあります。



しかし、2か月で22冊(1か月11冊)のペースだと、

1年で・・・132冊。200冊には70冊も足りません。


3月は、がんばりましょうね。

無理する必要はないけれど、でも決めたので。


10冊くらい本を持って、温泉にでも行きたいな。





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