2015年09月29日

十六夜であり満月である月のかなたに

十六夜であり満月である月のかなたに


仕事を終えて外に出ると、すでに月は中天にあり、

あやうく分厚い雲に包み込まれようとしていた。


十六夜であり満月である月のかなたに


すっかり雲に隠された瞬間があったかと思うと、

次の瞬間には雲間から溢れ落ちそうな光を放つ。


十六夜であり満月である月のかなたに


そんなふうに一進一退をくり返しながら、

次第に千々に砕けて光のかけらと化してゆく。


十六夜であり満月である月のかなたに


やはり見る見る厚みを増してゆく雲はいかんともしがたく、

ついには巨大な生物が目を閉じるように雲の中に消えた。




昨日9月27日は、旧暦8月15日。

よって、出てくる月は「十五夜」で、

8月の古い呼び方が「仲秋(中秋)」なので、

「仲秋の十五夜」、別名「仲秋の名月」と呼ぶ。


旧暦の8月は今年は一度しかないから、

「仲秋の名月」も、1度だけ。

もし、閏8月のある年ならば、

2度目の十五夜は「後(のち)の名月」。


昨年(2014年)は、旧暦の閏9月があって、

「後の月」と呼ばれる旧暦9月13日の十三夜が、

旧暦9月と旧暦閏9月の2度あったのを覚えてますか?

(参照:「閏月」のこと ― ミラクルムーン、早わかり


そして今夜の月は「スーパームーン」。

切れ切れの雲の中の月も、また一興。


十六夜であり満月である月のかなたに


地球上には、さらに皆既月食でもあった場所もあったという。

残念ながら、皆既月食は今回日本では見ることができない。

(参照:朝日新聞デジタル9月28日22時37分配信


もう十分。一瞬でも見ることができた満月に満足。

この上、皆既月食が加わったら、それこそ食いすぎ。






同じカテゴリー(天象・気象)の記事
Mid-autumn moon 追懐
Mid-autumn moon 追懐(2021-09-29 00:01)

黒い五輪の置き土産
黒い五輪の置き土産(2021-08-09 00:00)


Posted by び ん at 00:03│Comments(0)天象・気象
お返事が遅くなる場合があります。あしからず。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。