2017年02月25日
ああ、ぼくは昔からだいたい同じようなことをしてきたんだ。(村上春樹の『騎士団長殺し』を読む その1)
『騎士団長殺し』を読み始めてしまった。
新潮社によれば、7年ぶりの本格的な長編。
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』が、
本格的であるのかないのかは、また別の問題として、
『1Q84』BOOK3からは、確かに7年がたとうとしている。
この作品を読みながら、とりわけ強く伝わってくるのは、
村上春樹が本気でノーベル賞を取りに来たなということ。
そのために、従来にないさまざまな仕掛けが施されている。
(むしろ多くの要素が取り去られているというべきだろうか。)
じっさい、村上春樹の次の本格的な長編が出されるまでに、
(『騎士団長殺し」の第3部以下が出るかどうかは別にして)
彼は予定通りノーベル文学賞を取ることになるであろうから、
この作品がノーベル賞受賞前の長編ということになるはずだ。
かつてのように、村上春樹を理解している上位から10人以内、
だなんて自信は今はないが、それでも100人以内には、いると思う。
まだ、第1部(1冊目)すら読み終えていないので、というよりも、
こうやって書いているあいだにも、本に戻りたくて仕方ないので、
とりあえず読み終えてから、書きはじめようと思う。
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