2016年05月07日

「りっか」について、まだもうひとつ書き忘れていたことがあって、

「りっか」や「りっかりっか」という名前のお店は、

調べてみると、沖縄だけにあるわけではない。

むしろ、北海道や東北にも多いことに気づく。


もちろん、「りっか」というのは語感もよくて、

最近ならば女の子の名前にあってもおかしくない。

それでも、「りっか」というお店は北のほうに多い。

(調べてみてください。よろしければ・・・。)


というのも、「りっか」は雪国の言葉でもあり、

そのものずばり、「雪」の意味なのである。

漢字で書けば「六花」。「6つの花」と書く。


つまりそれは、雪の結晶が六角形であり、

まさしく花のように見えることからついた名前。

だから、雪国の「りっか」というお店の名前は、

(たぶん)「雪」という意味の「六花」から来ている。


「りっか」について、まだもうひとつ書き忘れていたことがあって、


キロロみたいに、北海道の地名をつけるような、

北海道好きのウチナーンチュもいるだろうから、

北海道に「りっか」があっても少しも不思議ではなく、

雪国の「りっか」も沖縄好きの人がつけた可能性もある。

(今月21日の昼から飲むブロガーオフ会の会場も、

「浜焼北海道」のお店らしいですしね。うらやましい。

じっさい、北海道に琉球料理の「りっか」があったりする。)


でも、やっぱり雪国の「りっか」の大半は(調べなくて言うのだが)

雪という意味の「六花」から来ていると考えられるのだ。


もう何年前になるだろうか、沖縄のグスクとよく似ている、

北海道のチャシについて考えてみたことがある。

考えたといっても、ブログにいくつか記事を書いて、

そのままになってしまっているのだが・・・。


琉球と北海道に古くから住んだ人々に共通の文化や、

身体的特徴が少なくないということはかねて言われてきた。

琉球犬と北海道犬のDNAがとてもよく似ていると、

報道されたのは、さほど古いことではない。


このあたりは微妙な問題も含んでいるから、

周到な用意をしてからでないと調べられないが、

(それでもなお、調べきれない部分もあるだろう)

「りっか」という言葉(おそらくは、第一にその響き)が、

南の人たちにも、北の人たちにも愛されてきたことは、

すくなくともぼくには、とても興味深いことに思えるのだ。


かたや、りっか(雪)に振り込められて、くっちゃべり、

こなたでは、りっかりっか湯で、ゆんたくに時を過ごす。

「ゆんたく」という言葉自体、東北弁にありそうな発音だ。

(と書いて、九州の「どんたく」を思い出したりするのだが。)


言葉は、ほんとうにおもしろくて、考え出すときりがない。





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