2008年03月20日
鎮めの儀式、そしてイト・勾玉・重さん(「鹿男」最終話の前に)
さてさて、いよいよ「鎮めの儀式」・・・
神無月(10月)の話なのに、1月から3月という、いわゆる「1月期」の放送が、
「鹿男あをによし」の視聴率が伸びない理由のひとつに上げられていました。
たしかに。
2007年10月31日に向けて、リアルタイムにドラマが進んで行ったならば、
もう少し多くの人たちを、「鹿男」につなぎとめておくことができたかもしれません。
2007年の10月31日は、水曜日でしたけれど。
(視聴率については、最終平均視聴率が定まってから、最後にもう一度考えます)
さて、神無月最後の日、物語は、ここで終結を迎えます。
そして、この日「鎮めの儀式」によって、大ナマズが鎮められる、はず。
(じゃないと、2008年3月20日に、日本はもう「ない」ですからね・苦笑)
その儀式に、誰が参加するのか。
その儀式は、いったいどのようなものなのか。
それは・・・原作を読めば、もちろん出てくるのでしょう^^
ぼくも、これだけたくさんの記事を書いておいて、
とりわけ予想を立てる記事では、誰かに「原作読めば?」と言われたら、
「それはそうだよなぁ・・・」と、半分は思いつつ書き進めてきました^^;
ですけど、ドラマの世界の中だけで謎解きを楽しむ、そういう行きかただってアリですよね。
そして、そういう人も、たくさんいる。
たとえば、このブログの検索ワード、「鹿男あをによし ネタバレ」の数、すごいです^^
あるいは「鹿男 最終回」も、謎解きの結果を知りたい人が検索しているのでは?
また、「堀田イトは、なぜ「堀田」なのか?」の記事アクセス数、
ついに1300を越えてしまいました。このブログの新記録。すごいですね^^
ただ、やはり、どこまで書いていいのかということも、気になりました。
じぶんでは「ネタバレ」をするつもりはなくても、「それ、自分で考えたかった」と思う、
そういう人がいたら、あまりよくないんだろうな、と。・・・
・・・これを書いている時点で、すでに最終話まで時間もないので、
ちょっとセンチメンタルかもしれませんね。いいトシの中年なんですが(苦笑)
さて!「鎮めの儀式」。
それは、つまり最終話見ればいいんですよね。
いいんですけど、ここまで来たからには^^
それをある程度予想しておこう、と。

(飛火野 撮影:chief )
(以下、あるいはネタバレが含まれているかもしれません。
ぼくも、どれがネタバレで、どれがそうでないのか、わからないので。
最終話終了の時点で、「本文」に戻そうと思います。ご承知おきください。)
【追記 : では、終わりましたので、こちらに出します。
「謎」、残りましたよね^^ けど、まだあきらめてないんだぞ、と(笑)】
では、時間もありませんので簡単に。
とりあえず、基本として参照すべきは、
「鹿男」のすべての始まりであった第1回の冒頭、
つまり、大塚寧々演じる卑弥呼の嘆きの場面ですよねね^^
そして、彼女が探しているのは、大ナマズを鎮めるための後継者。
「堀田イトは、なぜ「イト」なのか?」では簡単にしか書かなかったのですが、
「イト」というのは、卑弥呼を継いだ男王の時代に騒乱が頻発して、
再び女王として王位についた女性の名を、それこそ意図(イト)しているはずです。
つまり、イヨもしくはトヨですね。
これらの頭文字を足してイト。
祭祀を主体としてクニを治める、女王としての後継者、それがイトという名の背景なのです。
もうひとつ、卑弥呼に関係のあるい「イト」としては、「イト倭国」があります。
それは邪馬台国以前のクニのひとつであり、この物語が卑弥呼以前までさかのぼるサインかと思いましたが、
どうも、そうではないようです。ダミーとは言いませんが、それよりむしろ「イト」は「イヨ(トヨ)」とかかわる。
さて、もうひとつ残った謎である「重さん」。
彼が、第9話で長岡先生に渡した壺(花瓶)、覚えていますか?
この壺、じつは第1話の卑弥呼の背景に出てくるのです。
もちろん同じものではなく、重さんが作ったほうが小さいのですが、
それでも、その形は、卑弥呼が持っていたものとまったく同じ。
そして、「タヌキ?それともキツネ?重さんの正体」で示唆したのですが、
関西では、「うどん」に関して、「たぬき」は「きつね」なのです・・・。
もちろん、だからといって重さんが狐の運び番であると100%言えるわけではないのですが、
しかし、やはり・・・!
そして勾玉(まがたま)。
これもまた、「卑弥呼の後継者」というだけで重要なアイテムになりえますが、
もうひとつだけ、補強しておきたい。
リチャードが、小川先生のもつ勾玉に関心を示す場面、覚えていますか?
わずか赴任1週間という新記録で、リチャードが小川をゴルフの打ちっぱなしに誘う。
ゴルフなどやったこともない小川先生は、クラブの空振りをくり返す。
1回、2回、・・・3回。
3回のくり返しが、万国共通の説話の構成要素という話は、ここではいいでしょう。
3匹の子豚から、三枚のお札まで。これは、きわめて興味深い「万国共通」なのですが・・・
さて、その3回目にリチャードは、何と言ったか。
「神業(かみわざ)です!」
この唐突な言葉が終わるか終わらないかといううちに、
場面は更衣室へ。その最初に、勾玉が大写しにされます。
つまり、「神業」が「勾玉」へとつながる、
むしろ、「勾玉」が「神業」を導くという暗示ですね。ぼくはそう「読み」ました。
「神のわざ」というのは、「鹿男」を通じて、「鎮めの儀式」しかありえない。
つまり、「儀式」には、何らかの形で勾玉が関わる。そう思ってよいのではないでしょうか。
堀田イトが、儀式でどのような役割を求められているのか?
また、勾玉は、そこで用いられるのか?
そして、重さんは、そこにかかわってくるのか?
ぼくも、心から楽しみに見せてもらおうと思っています。
これで、「鹿男あをによし」の事前推理を終わります。
あとは、こころゆくまで楽しみましょう。
では!
神無月(10月)の話なのに、1月から3月という、いわゆる「1月期」の放送が、
「鹿男あをによし」の視聴率が伸びない理由のひとつに上げられていました。
たしかに。
2007年10月31日に向けて、リアルタイムにドラマが進んで行ったならば、
もう少し多くの人たちを、「鹿男」につなぎとめておくことができたかもしれません。
2007年の10月31日は、水曜日でしたけれど。
(視聴率については、最終平均視聴率が定まってから、最後にもう一度考えます)
さて、神無月最後の日、物語は、ここで終結を迎えます。
そして、この日「鎮めの儀式」によって、大ナマズが鎮められる、はず。
(じゃないと、2008年3月20日に、日本はもう「ない」ですからね・苦笑)
その儀式に、誰が参加するのか。
その儀式は、いったいどのようなものなのか。
それは・・・原作を読めば、もちろん出てくるのでしょう^^
ぼくも、これだけたくさんの記事を書いておいて、
とりわけ予想を立てる記事では、誰かに「原作読めば?」と言われたら、
「それはそうだよなぁ・・・」と、半分は思いつつ書き進めてきました^^;
ですけど、ドラマの世界の中だけで謎解きを楽しむ、そういう行きかただってアリですよね。
そして、そういう人も、たくさんいる。
たとえば、このブログの検索ワード、「鹿男あをによし ネタバレ」の数、すごいです^^
あるいは「鹿男 最終回」も、謎解きの結果を知りたい人が検索しているのでは?
また、「堀田イトは、なぜ「堀田」なのか?」の記事アクセス数、
ついに1300を越えてしまいました。このブログの新記録。すごいですね^^
ただ、やはり、どこまで書いていいのかということも、気になりました。
じぶんでは「ネタバレ」をするつもりはなくても、「それ、自分で考えたかった」と思う、
そういう人がいたら、あまりよくないんだろうな、と。・・・
・・・これを書いている時点で、すでに最終話まで時間もないので、
ちょっとセンチメンタルかもしれませんね。いいトシの中年なんですが(苦笑)
さて!「鎮めの儀式」。
それは、つまり最終話見ればいいんですよね。
いいんですけど、ここまで来たからには^^
それをある程度予想しておこう、と。
(飛火野 撮影:chief )
(以下、あるいはネタバレが含まれているかもしれません。
ぼくも、どれがネタバレで、どれがそうでないのか、わからないので。
最終話終了の時点で、「本文」に戻そうと思います。ご承知おきください。)
【追記 : では、終わりましたので、こちらに出します。
「謎」、残りましたよね^^ けど、まだあきらめてないんだぞ、と(笑)】
では、時間もありませんので簡単に。
とりあえず、基本として参照すべきは、
「鹿男」のすべての始まりであった第1回の冒頭、
つまり、大塚寧々演じる卑弥呼の嘆きの場面ですよねね^^
そして、彼女が探しているのは、大ナマズを鎮めるための後継者。
「堀田イトは、なぜ「イト」なのか?」では簡単にしか書かなかったのですが、
「イト」というのは、卑弥呼を継いだ男王の時代に騒乱が頻発して、
再び女王として王位についた女性の名を、それこそ意図(イト)しているはずです。
つまり、イヨもしくはトヨですね。
これらの頭文字を足してイト。
祭祀を主体としてクニを治める、女王としての後継者、それがイトという名の背景なのです。
もうひとつ、卑弥呼に関係のあるい「イト」としては、「イト倭国」があります。
それは邪馬台国以前のクニのひとつであり、この物語が卑弥呼以前までさかのぼるサインかと思いましたが、
どうも、そうではないようです。ダミーとは言いませんが、それよりむしろ「イト」は「イヨ(トヨ)」とかかわる。
さて、もうひとつ残った謎である「重さん」。
彼が、第9話で長岡先生に渡した壺(花瓶)、覚えていますか?
この壺、じつは第1話の卑弥呼の背景に出てくるのです。
もちろん同じものではなく、重さんが作ったほうが小さいのですが、
それでも、その形は、卑弥呼が持っていたものとまったく同じ。
そして、「タヌキ?それともキツネ?重さんの正体」で示唆したのですが、
関西では、「うどん」に関して、「たぬき」は「きつね」なのです・・・。
もちろん、だからといって重さんが狐の運び番であると100%言えるわけではないのですが、
しかし、やはり・・・!
そして勾玉(まがたま)。
これもまた、「卑弥呼の後継者」というだけで重要なアイテムになりえますが、
もうひとつだけ、補強しておきたい。
リチャードが、小川先生のもつ勾玉に関心を示す場面、覚えていますか?
わずか赴任1週間という新記録で、リチャードが小川をゴルフの打ちっぱなしに誘う。
ゴルフなどやったこともない小川先生は、クラブの空振りをくり返す。
1回、2回、・・・3回。
3回のくり返しが、万国共通の説話の構成要素という話は、ここではいいでしょう。
3匹の子豚から、三枚のお札まで。これは、きわめて興味深い「万国共通」なのですが・・・
さて、その3回目にリチャードは、何と言ったか。
「神業(かみわざ)です!」
この唐突な言葉が終わるか終わらないかといううちに、
場面は更衣室へ。その最初に、勾玉が大写しにされます。
つまり、「神業」が「勾玉」へとつながる、
むしろ、「勾玉」が「神業」を導くという暗示ですね。ぼくはそう「読み」ました。
「神のわざ」というのは、「鹿男」を通じて、「鎮めの儀式」しかありえない。
つまり、「儀式」には、何らかの形で勾玉が関わる。そう思ってよいのではないでしょうか。
堀田イトが、儀式でどのような役割を求められているのか?
また、勾玉は、そこで用いられるのか?
そして、重さんは、そこにかかわってくるのか?
ぼくも、心から楽しみに見せてもらおうと思っています。
これで、「鹿男あをによし」の事前推理を終わります。
あとは、こころゆくまで楽しみましょう。
では!
Posted by び ん at 20:00│Comments(0)
│テレビドラマ評論(鹿男あをによし・Nのために・リバースなど)
この記事へのトラックバック
リチャード、儀式退席しないのかよw
最終回くらいはオンタイム感想いってみよー。
最終回くらいはオンタイム感想いってみよー。
鹿男あをによし 最終回 感想【またつまらぬものを書いてしまった】at 2008年03月20日 23:25
「すべて終わったよ、先生」
あら、儀式はあっさりと終わっちゃった。
残りの時間は物語の後始末だったわけだが、十分に楽しめた。
中でも藤原先生のカミングアウトが衝撃的だっ...
あら、儀式はあっさりと終わっちゃった。
残りの時間は物語の後始末だったわけだが、十分に楽しめた。
中でも藤原先生のカミングアウトが衝撃的だっ...
鹿男あをによし:第10話(最終回)【日常の穴】at 2008年03月21日 00:10
次の儀式まで180年。私はこの目と共に生きる。小川が使い番に選ばれた理由。勾玉だよ。先生。使い番になる男は、いつも東からやって来る。そして、必ず勾玉を身につけているんだ...
【鹿男あをによし】最終回と統括感想【見取り八段・実0段】at 2008年03月21日 01:41
あれだけ苦労した“目”を確保したけど、儀式はあっさり終了。
なんだかあっけなかったですね。リチャードもなぜか関係者のようにいましたけど。
なんだかあっけなかったですね。リチャードもなぜか関係者のようにいましたけど。
鹿男あをによし(3月20日)【今日感】at 2008年03月21日 07:46
最終回の感想
鹿男あをによし【Akira's VOICE】at 2008年03月21日 10:40
「さぁ儀式を始めよう!」
小川は、堀田から受け取った"目"を草の上に置きます。
そして堀田がこの三角縁神獣鏡に水を注ぐと中央に満月が映りました。
卑弥呼が言ったそう...
鹿男あをによし vol.10 二つのキス〜冒険の終わりが恋の始まり【美味−BIMI−】at 2008年03月21日 14:48
ついに最終回。
ここに来て恋話がメインだったらどうすっかって気はしてましたが、あれくらいはしかたないかな。
ここに来て恋話がメインだったらどうすっかって気はしてましたが、あれくらいはしかたないかな。
『鹿男あをによし』最終話(第10話)「二つのキス〜冒険の終わりが恋の始まり」メモ【つれづれなる・・・日記?】at 2008年03月21日 21:10
小川孝信(玉木宏)は、堀田イト(多部未華子)から受け取った“目”=銅鏡を、平城宮跡の朱雀門近くの草の上に置く。それを、藤原道子(綾瀬はるか)、小治田史明(児玉清)、鼠が...
「鹿男あをによし」最終話 〜汝の鹿を解くため、会いに行く〜【混沌と勇気日記。 〜新たなる勇ましき無秩序の世界〜】at 2008年03月21日 22:56
お返事が遅くなる場合があります。あしからず。