2024年05月03日

地震のニュースに驚いてから1か月

その日は、めずらしく朝6時30分に目が覚めて・・・

珍しいのは、朝が早かったからという意味ではなくて、

明るくなる時刻まで寝ていたのは、ほんとうにひさしぶりで。

前日ちょっとひと仕事を終えたので、肩の荷を下ろした感じで。


地震のニュースに驚いてから1か月


目が覚めてしまったので、そのままつぎの仕事を始め、

そして、ふと気づくと、もう午前10時になっていた。

そろそろ出かける準備をする必要がある。

天気予報のチャンネルを見ようと思ってテレビをつけた。


びっくりした。


津波警報。宮古島・八重山地方に3メートルの予報。

与那国・西表・石垣・宮古・那覇の予報が3メートル。

そんな表示がテレビ画面の半分ほどを占領している。


警報なので当初は一律表示するようになっていて、

注意報であれば表示は1メートルになるのだが、

それでも3メートルという数値には肝をつぶす。


南海トラフ地震の最大予想値は34メートルで、

そうなってくるともはや想像の余地がないのだが、

3メートルというのは現実的な恐怖をもたらす。


東日本大震災の記録では最大値9mらしいが、

それでも、狭隘地形の奥では40メートルを超え、

ほんとうに予測がつかないのが津波なのだと、

改めて13年前、そして今年の1月1日を思い出す。


しばらく現地の状況がわからなかったので、胸がざわついた。

気象庁の職員が説明をしているのだが、よくわからない。


災害報道のたびに思う。

せめて、ちゃんと話のできる職員を出してほしい。

妥当な危機意識を喚起できる人員は気象庁にはいないのか?


沖縄本島地方、宮古島・八重山地方に、津波警報が出ている。

それだけはわかった。しかし、その先の説明がぐだぐだなのだ。

対象地域の位置関係を知らないのか、会見の訓練をしていないのか。


チャンネルを替えた。民放の情報番組のほうが、ずっとよくわかる。


与那国には、すでに30センチの津波が到達したという。

しばらく、そのままテレビにかじりついていた。


その後、石垣島に、しばらくして、宮古島に、

それぞれ20センチの津波が到達したとの報。

画面は、石垣島や、宮古島や、那覇を映している。


10時40分になって、津波警報は津波注意報に変わった。


それから、台湾の映像が入ってくるようになった。

東部の都市花蓮の被害がいちばんひどいようだ。

台湾の東部地域には行ったことがないのだが、

本だけはたくさん読んだので、他人事の気がしない。

花蓮の郊外を舞台にした台湾ドラマが好きで、

なんだか、かつて行ったような気もするくらいだ。


当初の人的被害は、まだ小さな数字だった。

しかし、これから増えるのだろうなと思われた。

正午までチャンネルを替えながら見続けた。

(4月3日。シーサーの日、どころではない。)

支度をして、後ろ髪をひかれる思いで外に出た。


外に出たら、職場に着くまで電波を受ける方法がない。

いやいや、今時Wi-Fiを電波などと呼んだら笑われる。

でも、それが何なのか、説明できる人はどれだけいるのか?

そういえば、昔、ラジオの電波を入れ歯で受信したという、

そんな話を聞いたことがある。鉱石ラジオの時代。


鉱石ラジオって、今でもあるのか?

・・・あるらしい。

exラジオ少年


その後も、各地で震度3以上の地震が続いている。

今年(1月1日から4月30日まで)日本で発生した

震度5以上の地震は、もうすでに12回。

震度3以上になると、310回を超えている。

気象庁 震度データベース参照)

4月最後の1週間だけでも、震度3以上が9回。

そのなかには、27日のトカラ沖の深度3もある。

台湾に至っては、この1か月で1300回の体感地震。


ひとごとではないと思う。

ひとごとにしてはならないと思う。


気をつけましょうね。

気をつけてください。


それだけでは対応できない局面があるとしても、

しかし、やはり日頃の備えが物を言いますから。


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