2006年01月14日
土佐の高知の播磨屋橋で♪
高知の銘菓「はりまやばし」をいただいた。
なかなかシャレたお菓子である。

「土佐の西洋和菓子」というのがキャッチフレーズらしい。
はりまや橋(播磨屋橋)といえば、つい思い出してしまうのは、「日本三大がっかり名所」である。
三大がっかり名所
《播磨屋橋(高知市)、札幌市時計台(札幌市)》、二見浦、名古屋テレビ塔、京都タワー、通天閣、日光東照宮の眠り猫、東尋坊、オランダ坂、仁徳天皇陵、納沙布岬、仙台城天守台 etc.(以上から3つだが、多くは初めの3つ。播磨屋橋は「改修されてがっかり名所でなくなっている」とも言われるが、賛否両論あり汚名を返上できていない面があるとする見解もある。ご当地ものの自虐的宣伝として3番目に地元を入れることもある。)
(Wikipedia「日本三大一覧」より)
元々、高知市内の堀川にかかっていた播磨屋橋は、堀川の埋め立てにより欄干だけの「がっかり名所」となったが、あまりの悪評を気にして1988年に新設され、橋の下には人工水路もつくられている。
おそらくは江戸時代、播磨(兵庫県)から進出した商人が架けた橋だったのだろうか。
ところで、2週間前に「Wikipedia」の「日本三大一覧」を見たときには、「三大がっかり名所 」の冒頭、《播磨屋橋(高知市)、札幌市時計台(札幌市)》の間に《「守礼の門」(那覇市)》が入っていた。
その証拠に、「初め」は2つしかないのに、引用した文章の中ほどに「多くは初めの3つ」と書いてある。気になるかたは、こちらでご確認を。
それから、たしか「仙台城天守台」のあとに「首里城」があったと記憶している。おそらく、守礼の門の削除とともに削られたのであろう。
フリー百科事典ウィキペディア。日々項目内容が変化する(多くの場合充実する)のはよいのだが、時々こんなふうに矛盾点が残ることもあるので要注意。
もちろん、守礼の門はいまや「がっかり名所」ではない。1992年の首里城復元以来、沖縄有数の観光地として日々多くの人々を集めている。
残るは札幌の時計台であるが、ぼくはへそ曲がりなので、札幌郊外に1週間ほど滞在して時計台は見ていない。はりまや橋は、まだ「がっかり名所」だった頃に一度見て、復元後には行っていない。高知には何度か行ったのにもかかわらず。
だから、「がっかり」を返上し得たのかどうか、その議論には加われないのだが、種々の写真や報告を見る限り、これで「がっかり」するのは、「がっかり」する人のほうが悪いようにも思うのだ。
1月1日の記事に書いたのだが(このときに「日本三大がっかり名所」を調べてみたのだった)、「がっかり」か「がっかり」でないかは、見る者の問題であって、「名所」に責任があるわけではない。
いくら多数が満足しても、ある者には満足できない「名所」もあるだろうし、その逆もあるだろう。
そして、満足できない理由は、「名所」ではなく満足できない側にあるかもしれない。
ぼくは、首里城が華々しく復元されたあとの守礼の門も嫌いではないが、それ以前の守礼の門も見てみたかったと思う。
行こうと思えば行けたのだ。しかし、行かなかった。
琉球大学に行きたかったくせに、別の大学を選んだ遠い日の負い目がなかったとはいえない。
元々、琉球大学は、首里城の跡地に建てられていた。
しかしそれ以前に、「名所」や「名物」というものが、少しばかり気恥ずかしいのだ。
それから、恐くもある。「見る自分」が試されるからだ。
「名所」には、多くの記憶や言い伝え(物語)が積み重なっている。
由来とか、伝承とか、歴史とか、来歴とか、起源とか呼ばれるものだ。
もし楽しめないとすれば、楽しめない自分がそれらを知らないからだ。
ぼくは個人的にそう思っている。他者に、そういう価値基準を押し付けるつもりは毛頭ない。
もちろん、何も知らなくても楽しめる場所がある。それは、その「場」のもつ力ゆえだと思う。
話がややこしくなった。ややこしいのは、必ずしも嫌いではないのだが・・・
とりあえず、「♪土佐の~高知の~銘菓はりまや橋~は、うまかったよ~」と歌っておく。
なかなかシャレたお菓子である。

「土佐の西洋和菓子」というのがキャッチフレーズらしい。
はりまや橋(播磨屋橋)といえば、つい思い出してしまうのは、「日本三大がっかり名所」である。
三大がっかり名所
《播磨屋橋(高知市)、札幌市時計台(札幌市)》、二見浦、名古屋テレビ塔、京都タワー、通天閣、日光東照宮の眠り猫、東尋坊、オランダ坂、仁徳天皇陵、納沙布岬、仙台城天守台 etc.(以上から3つだが、多くは初めの3つ。播磨屋橋は「改修されてがっかり名所でなくなっている」とも言われるが、賛否両論あり汚名を返上できていない面があるとする見解もある。ご当地ものの自虐的宣伝として3番目に地元を入れることもある。)
(Wikipedia「日本三大一覧」より)
元々、高知市内の堀川にかかっていた播磨屋橋は、堀川の埋め立てにより欄干だけの「がっかり名所」となったが、あまりの悪評を気にして1988年に新設され、橋の下には人工水路もつくられている。
おそらくは江戸時代、播磨(兵庫県)から進出した商人が架けた橋だったのだろうか。
ところで、2週間前に「Wikipedia」の「日本三大一覧」を見たときには、「三大がっかり名所 」の冒頭、《播磨屋橋(高知市)、札幌市時計台(札幌市)》の間に《「守礼の門」(那覇市)》が入っていた。
その証拠に、「初め」は2つしかないのに、引用した文章の中ほどに「多くは初めの3つ」と書いてある。気になるかたは、こちらでご確認を。
それから、たしか「仙台城天守台」のあとに「首里城」があったと記憶している。おそらく、守礼の門の削除とともに削られたのであろう。
フリー百科事典ウィキペディア。日々項目内容が変化する(多くの場合充実する)のはよいのだが、時々こんなふうに矛盾点が残ることもあるので要注意。
もちろん、守礼の門はいまや「がっかり名所」ではない。1992年の首里城復元以来、沖縄有数の観光地として日々多くの人々を集めている。
残るは札幌の時計台であるが、ぼくはへそ曲がりなので、札幌郊外に1週間ほど滞在して時計台は見ていない。はりまや橋は、まだ「がっかり名所」だった頃に一度見て、復元後には行っていない。高知には何度か行ったのにもかかわらず。
だから、「がっかり」を返上し得たのかどうか、その議論には加われないのだが、種々の写真や報告を見る限り、これで「がっかり」するのは、「がっかり」する人のほうが悪いようにも思うのだ。
1月1日の記事に書いたのだが(このときに「日本三大がっかり名所」を調べてみたのだった)、「がっかり」か「がっかり」でないかは、見る者の問題であって、「名所」に責任があるわけではない。
いくら多数が満足しても、ある者には満足できない「名所」もあるだろうし、その逆もあるだろう。
そして、満足できない理由は、「名所」ではなく満足できない側にあるかもしれない。
ぼくは、首里城が華々しく復元されたあとの守礼の門も嫌いではないが、それ以前の守礼の門も見てみたかったと思う。
行こうと思えば行けたのだ。しかし、行かなかった。
琉球大学に行きたかったくせに、別の大学を選んだ遠い日の負い目がなかったとはいえない。
元々、琉球大学は、首里城の跡地に建てられていた。
しかしそれ以前に、「名所」や「名物」というものが、少しばかり気恥ずかしいのだ。
それから、恐くもある。「見る自分」が試されるからだ。
「名所」には、多くの記憶や言い伝え(物語)が積み重なっている。
由来とか、伝承とか、歴史とか、来歴とか、起源とか呼ばれるものだ。
もし楽しめないとすれば、楽しめない自分がそれらを知らないからだ。
ぼくは個人的にそう思っている。他者に、そういう価値基準を押し付けるつもりは毛頭ない。
もちろん、何も知らなくても楽しめる場所がある。それは、その「場」のもつ力ゆえだと思う。
話がややこしくなった。ややこしいのは、必ずしも嫌いではないのだが・・・
とりあえず、「♪土佐の~高知の~銘菓はりまや橋~は、うまかったよ~」と歌っておく。
Posted by び ん at 20:15│Comments(8)
この記事へのトラックバック
高知県に来るのは一年ぶり何ですね。□AWAZONの関連記事・高知でうげうげ(2007.01.30)・高知新阪急ホテル(2007.01.31)・胴体着陸-ANA高知龍馬空港(2007.03.14)前回高知入りした時には、どう...
久しぶりの「はりまや橋」に驚く【AWAZON】at 2008年02月10日 04:59
この記事へのコメント
写真などでは「良いとこ」しかも、大きさがわからん。
キャッチコピーで想像が膨らむ。。
札幌の時計台を見たときに、「えっ」と思うと同時に、「へぇ~」
写真を見て勝手な想像してたんだぁー。私。
と、思ったのでした。^^
キャッチコピーで想像が膨らむ。。
札幌の時計台を見たときに、「えっ」と思うと同時に、「へぇ~」
写真を見て勝手な想像してたんだぁー。私。
と、思ったのでした。^^
Posted by ドリアミ at 2006年01月15日 00:29
たしかに、大きさがわからん。
でも、「銘菓はりまや橋」は(ほぼ)実物大。
・・・関係なかった?(苦笑)
と言われると、札幌の時計台見たくなるワタシ(笑)
でも、「銘菓はりまや橋」は(ほぼ)実物大。
・・・関係なかった?(苦笑)
と言われると、札幌の時計台見たくなるワタシ(笑)
Posted by びん at 2006年01月15日 00:35
こんにちわ~。
がっかり名所。
札幌時計台は確かに、ガッカリでした。
ビルの谷間のこんな小さな場所に・・・。
えぇ~!これ?って(笑)
写真って映す人によって
ずいぶん変わるんだなぁって思いましたね。
がっかり名所。
札幌時計台は確かに、ガッカリでした。
ビルの谷間のこんな小さな場所に・・・。
えぇ~!これ?って(笑)
写真って映す人によって
ずいぶん変わるんだなぁって思いましたね。
Posted by もも at 2006年01月15日 13:19
札幌時計台、「がっかり」に2票 (^-^д
でも、それってあとからビル建ててそうなったんだから時計台のせいではないし、そういう時計台をステキに撮る写真家のウデがいいわけだし・・・(往生際わるい人・苦笑)
そういえば、「ビルの谷間の小さなお家」という絵本があったような・・・
でも、それってあとからビル建ててそうなったんだから時計台のせいではないし、そういう時計台をステキに撮る写真家のウデがいいわけだし・・・(往生際わるい人・苦笑)
そういえば、「ビルの谷間の小さなお家」という絵本があったような・・・
Posted by びん at 2006年01月15日 16:43
「時計台」ですねぇ~あの辺、車の往来激しいんです^^;
ビルもドンドン建ってくし・・・何度か改修工事とかしてるんですけど
街中なので汚れるしw
住んでた時は、「あ~また観光客が群がってる~」と
別に気にも留めなかったのですがぁ
いざ、故郷を離れてみると妙に恋しくなるもんです(笑)
なので北海道に帰ると時計台の写真撮ってきちゃいます^^v
ビルもドンドン建ってくし・・・何度か改修工事とかしてるんですけど
街中なので汚れるしw
住んでた時は、「あ~また観光客が群がってる~」と
別に気にも留めなかったのですがぁ
いざ、故郷を離れてみると妙に恋しくなるもんです(笑)
なので北海道に帰ると時計台の写真撮ってきちゃいます^^v
Posted by ゆうな at 2006年01月15日 17:24
そうなんだ・・・
190万都市の中心部ですからねぇ。
改修工事のこと、新聞で読んだ記憶があります。何度もしてたんですね。
で、ゆうなさん、群がる観光客に混じって写真撮ってくる、と(笑)
写真が切り取る風景の「虚構性」って、頭の隅に意識していても、つい忘れてしまうなぁ。
やっぱり、「自分の目で見るべし」ですね。
190万都市の中心部ですからねぇ。
改修工事のこと、新聞で読んだ記憶があります。何度もしてたんですね。
で、ゆうなさん、群がる観光客に混じって写真撮ってくる、と(笑)
写真が切り取る風景の「虚構性」って、頭の隅に意識していても、つい忘れてしまうなぁ。
やっぱり、「自分の目で見るべし」ですね。
Posted by びん at 2006年01月15日 18:23
最近のはりまや橋、トラバさせてもらいましたー
以前に比べたら立派になっていました
守礼門改修される前に、がっかりの一つらしいですが僕はガッカリしなかったんですが赤く無かったからですかね?
1983年の守礼門ですが、い~感じですよね。
http://awazon.ti-da.net/e839090.html
以前に比べたら立派になっていました
守礼門改修される前に、がっかりの一つらしいですが僕はガッカリしなかったんですが赤く無かったからですかね?
1983年の守礼門ですが、い~感じですよね。
http://awazon.ti-da.net/e839090.html
Posted by ののの
at 2008年02月10日 04:23

トラバありがとうございます。
以前の守礼門、見てないんですよ。
残念無念!!
ところで、こんな時間まで起きてて、腰、大丈夫ですか?
と、ぼくなどが言っていますが(苦笑)
以前の守礼門、見てないんですよ。
残念無念!!
ところで、こんな時間まで起きてて、腰、大丈夫ですか?
と、ぼくなどが言っていますが(苦笑)
Posted by び ん
at 2008年02月10日 04:33

お返事が遅くなる場合があります。あしからず。