2006年01月28日

沖縄報告107 イヌマキの巻

大晦日なので、とりあえず沖縄報告108までいっとこか、と思ったのだが・・・

あわてたのか、調子わるいのか、記事2つ消した(涙)

無理しても仕方ない。・・・のんびりいきましょう。


沖縄報告107 イヌマキの巻


チャーギはイヌマキの別名(沖縄地域での呼び名)と知った。

名称につく「イヌ」というのは、役に立たないとか、似て非なるものとか、マイナスイメージで用いられる。

犬死だとか、犬侍だとか、犬桜(桜より見劣りするから)とかね。

ひどいけど。それが長い間のイメージだったのだからしかたない。


イヌマキ。ほんとうは、与論島が分布の最南端だったようだ。

それが、いまでは沖縄のあちこちで見かけられる。ことえに、その有用性のゆえだろう。

ちなみに、分布の最北が関東南部らしい。だから、暖かい地方の樹木ではあったのだ。

実は食用になるという。で、建材・器具・箱桶などに用いられ、庭園や生垣にされる、と。

古くは「羅漢松」(ラカンショウ)と呼んだという(『日本国語大辞典』)

江戸時代の薬学書『大和本草(やまとほんぞう)』から引用する(多少文字を改変した)。


杉をまきというに対して、羅漢松は犬まきという。

今は、ただ「まき」と称す。(略)

犬まきの木、その実、大にして小指のごとく、長くして人の形に似て、僧の袈裟かけたるがごとし。

ゆえに羅漢松の名あり。

実の色、赤・黄なり。



つまり、その実が、お坊さんが袈裟(けさ)をかけているように見えるから、羅漢松と呼んだのだそうだ。


これ・・・どうだろう?似てるかな。

あ。こうなると(右の)、似てるかもしれない(^〇^)

おー。たしかに、「実の色、赤・黄なり」であるな。


そうそう。画像の木、イヌマキだと思うんだけど、どうでしょう?(中村家住宅にて)


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