2006年09月15日

門の外(上海報告2)

門。現在の中国標準語で「メン(ミェン)」。


上海で、いくつかの門を見た。

たとえば、孔子廟(こうし・びょう)の門。

あちらでは、「文庿(ウェンミャオ)」と呼ぶようだ。

日本でいえば天神様(菅原道真)、学問の神様である。

門の外(上海報告2)

朝6時過ぎに訪れた時には、

門は硬く閉ざされていた。

近くで大極拳をしている中年女性に、

「ここが孔子廟ですか?」とたずねると、

「ここじゃない。このあたり全部だよ」との答え。

大極拳の仲間たちが、それぞれに両手を広げて、

孔子廟が、とても広いのだということを教えてくれる。

そして、「開く時間はそこに書いてあるよ」とのこと。

見れば「9時から」となっている。


お礼を言い、門の外からお参りをして、

門に沿って時計回りに歩き出した。



たとえば汚物置き場の門(入り口)

門の外(上海報告2)

中は、とてもUPできないので控えるが、

清浄な廟(それは、このあと知った)と、

わずかに壁ひとつ隔てた外側は、

「古い街並み」と呼ぶには躊躇するほどの

いわばゴミの中で暮らすような「スラム」であった。


おそらく行政は、新しい汚物置き場をつくり

そのあとは何もしていないのではないか。

その一角を歩きながら、そう思わざるをえなかった。

もちろん「汚物置き場」はひとつの例にすぎない。


一攫千金を夢見て身一つで上海へやってくる

ものすごい数の人々を満載した列車を、

日本のテレビ番組で見たことがある。

それはわたしたちの国にも60年前まであった

「買出し列車」や「引き揚げ列車」を思い出させる光景だった。


その列車の先に、このような町がある。

そのことは心に刻み付けておこうと思う。



Posted by び ん at 11:16│Comments(6)
この記事へのコメント
こんばんわ、いやおはようございます。

那覇にも孔子廟ありますが、とっても観光客にとってはマイナー。
「ナンミン」と思って来てた人もありました。

しかし、上海はホント都会になりました。。

私が最後に行ったときは浦東エリアは何にもなかったなぁ。
Posted by hanaco at 2006年09月17日 05:29
おはようございます、いやこんにちは?笑

那覇の孔子廟知ってますよー
ほらね。
http://bin.ti-da.net/e436036.html

なにもなかった浦東、見てみたかったぁ!
でも、まだまだ「都会じゃない上海」残ってますよ。
2010年までにGO!
Posted by びん at 2006年09月17日 09:23
場所によって全然環境が違ってたのを思い出しました。
道も舗装されていないようなところから、遠くに見えるキラキラ輝く高層ビルをみると何故か寂しくなりました。差があるな~と。
されど、こうやって成長していくのかと思ったりも。

孔子廟!是非行ってみたいです。
広いんですね。沖縄の孔子廟は小さすぎると聞いたことがあります。

話があっちいったりこっちいったりしますが
美味しいものもたくさん食べれたのでしょうか!
ず~っと黒糖パインちゃんのみとか~。
Posted by youmei at 2006年09月18日 00:21
上海の孔子廟、広かったですよー。
周囲をぐるりと回ると、1キロくらいありました。
そして、廟の壁の内と外では、全く別の世界が繰り広げられていました。
写真は、あまり撮らなかった(撮れなかった)のです。そういう世界・・・

じつに異質なエリアがモザイクのように組み合わさっている。
それが上海の魅力なのでしょうね。客観的な言い方をしてしまえば。

じつは、朝昼晩黒糖パインちゃん・・・なわけないでしょ!(笑)
美味しいもの、どどーんとUPして行きますね。
Posted by びん at 2006年09月18日 07:49
やはり食い気先行で!美味しいものアップを楽しみにしております!
Posted by youmei at 2006年09月18日 14:09
お待ちくださいyoumeiさん。ただ今料理してますので!


↑ この「っ」が、なんだかカワイイ(笑)
Posted by びん at 2006年09月18日 17:47
お返事が遅くなる場合があります。あしからず。
 
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