報告(ダシカグサン)
サン(サングワー)について考えている。
「沖縄・八重山探偵団」2006年1月30日
サン(サングワー)のこと
「沖縄・八重山探偵団」2006年2月2日
さらに「サン」のこと
先月の12日に、沖縄県立博物館へ行った。
閉館記念特別展「
柳宗悦の民藝と巨匠たち」の最終日だった。
3月いっぱいで首里の県立博物館が閉館してしまったことを思うと、じつに残念な思いを押さえ切れないが、そのことはあらためて話題にしよう。
博物館の展示品に、こんなものがあった。
「
ダシカグサン」
「シマミサオの木で作った魔よけの杖」という簡潔な説明がついていた。
そして、その後ろに「収集地 与那国島」。
「ダシカグサン」、日本語の主要検索エンジンには、ひとつも引っかかってこない。
「シマミサオ」は、2件。西表の植物一覧と、同じく西表でイノシシを捕らえる罠に用いる木材として。
だから明確なことは言えないのだが、「サン」という名称を考えるうえで、何らかのヒントにはならないだろうか。
これに関わって気になったのが「シルンナ」。
同じく、与那国の民俗資料。
「出産のあった家で門にかかげた 魔よけのしめ縄」と記されている(「いた」と言うべきだろうか)。
これは、与那国民俗資料館にもあるという。
まずは,入口付近の窓にかかっている“シルンナ”という黒いロープ。家に赤ん坊が産まれたことを知らせるために玄関などにかけるロープだが,戦後は使われなくなったようだ。逆に言うと,喪中の人間や慣わしによって出産の場に立ち入れない人たちに,注意を促すためでもあったそうだ。(
参照)
もう一度、「魔よけ」を探ってみる必要がありそうだ。
それも、沖縄島の民俗・風習だけではなく。
関連記事