勝手に「鹿男あをによし」出演者評判 (女優編)

び ん

2008年03月27日 00:01

約半月ぶりに「検索キーワード」を開いて、

さすがに、これには、おどろきました。


○鹿男 1560

沖縄・八重山探偵団 842

八重山探偵団 378

○堀田イト 328

○鹿男あをによし 視聴率 162

○卑弥呼 イト 143

○鹿男 最終回 140

○マイ鹿 125

○鹿男あをによし ネタバレ 112

金城実 110


上位10件のうち、7件までを「鹿男」関係が占めている。

それも、1位はダントツで「鹿男」

不動の1位を占めていた「沖縄・八重山探偵団」が2位転落(泣笑)


この2週間で、どれだけたくさんの「鹿男」関係のかた(変な言い方^^)が、

訪問してくださったか、ということですよね。ありがとうございます。


で、検索ワード「鹿男」は別として、次にくるのが、

「堀田イト」というところが、なんかホッタします。

いや、ホットします(笑)

(「鹿男」であって、「鹿男あをによし」でないのは、

タイトルをはじめ、ぼくが「鹿男」とばかり書いてきたからでしょうか・・・

「鹿男あをによし」って、長いし・苦笑)



鹿せんべい小川より、かりんとう藤原より、駄々っ子リチャードより、

変人佐々木蔵之介じゃなかった福原重久より、牝狐長岡より、

堀田イト(多部未華子)ちゃん、がんばってましたものね。

ぼくはこれまで元宇宙飛行士と一緒に出るCMしか、

彼女の姿を見かけたことはなかったのですが・・・。

3ヶ月以上に及んだという収録の中で、一番「成長」したのが彼女。

もちろん若いからということは考慮に入れる必要があるのでしょうけれど、

青年の成長物語の背後に響いていた暗から明へと展開するサウンドが、

堀田イトというひとりの少女の「成長物語」であると読んでいいはずなのです。

それにしても、この作品は、近い将来まちがいなく、

「多部未華子の出世作」と位置づけられるはずです。


最終話、近鉄電車に乗り込んだ(奈良駅のはずが、なぜか天理駅でしたが)

小川(元)先生を追いかけて、ホームに現われ、小川を探す堀田イト。

(なぜ、小川は、彼女が来る前に、「何か」に気づいて立ち上がったのでしょうね?

彼女は、一言も言葉を発しなかったのに。気配?予感?・・・それとも・・・)

その時手に持っていた「手紙」は、物理の小テスト。そして見事な「0点」。

もちろん、彼女が小川のことを思って小テストどころではなかったこと、

そして、(おそらく1時間目の)物理の時間に手紙を書いていたことを示すのでしょう。

その手紙を読む堀田イト(多部未華子)の、時々つまる鼻声は、

おそらく演出である以上に、収録期間の終わりが迫った、感極まる実の声だった。

(何度見ても、ここは「涙・・・」ですね。最終話だけで、3回目の・苦笑)

そのあとのキスシーン、これは数あるキスシーンの中でも、出色。

電車の別れは映画・ドラマに数限りなく描かれてきましたけれど、

おそらく、男が、なぜキスをされているのかわからないシーンは、

ちょっと思い出せません。これは前代未聞だったのでは(笑)

そして、そのあと突き飛ばされ、乗客に怪しまれ・・・^^;

こんなシーン、見たことない(爆)・・・でも、よかったです。

イトちゃんが、今度は近鉄奈良駅前の坂を奈良公園に向かって歩く場面

じわりときますよね。(春日ホテルの看板が映ったのは、たしか3度目)。


そして、トンネルで窓ガラスに映る自分の顔を見て、小川はすべてを理解する。

そのあと、はじめて浮かべる表情は、おそらく全10話を通じて、一番カッコよかった。


ただ、「じわり」は、ここで終わりません。

小川を乗せた近鉄電車が朱雀門を通りかかるとき・・・

さて、「鹿」は現在でこそ女性の姿でありますが、

もともとは男性(オス)ですから、彼の評価は「男優編」へ回しましょう^^


堀田イトの「0点」、裏に書いた手紙で「100点」にしてあげたいのですが、

それはそこ、最近きびしい世間の「目」もありますしね(笑)



綾瀬はるか。ぼくは(恥ずかしながら)彼女が動いているのを、

この「鹿男」で、はじめて見ました(汗)

その後、ニュース映像やCMで見かけるようになったのですが、

それまで、写真以外で彼女のことを見たことがなかった(のかな?汗)

そんなヤツがドラマのことを書いていたのだから、自分でもおそろしいですが。

それはそれとして、当初は「のだめ」や「セカチュー」同様、発声の悪さばかり気になりましたが、

(「なんで、最近は、きっちりしゃべらない女優がハヤルんだ?」と思っていましたので)

だんだん、「こ、これは意外にいい女優なのでは」と思うようになりました。

「鹿男あをによし」(ちゃんと書いとこ・笑)のスタート時と比べて、

彼女もまた、このドラマで成長したのではないでしょうか?

それは、主に、多部未華子を「見守る」ことによって。


収録が終了したとき、多部は、まっさきに綾瀬の胸にすがって泣いたそうですね。

それは、多部が綾瀬を先輩女優として演技の目標にしていたからでは、おそらくない。

公式HPには、その「事実」しか記されていませんでしたが、多部の心境を推察すれば、

このドラマの収録の間、綾瀬が一貫して多部を「見守り」つづけていたからだと思うのです。


HPのインタビューでも、公開中の番宣でも、出演陣のムードメーカーが綾瀬であったことは、

だれもが異口同音に一様に口をそろえて(一緒か。ちなみに異口同声もね)、言っていることです。

そのような意味でも、綾瀬は、これから多くの制作チームに「使いたい」と思わせることでしょうが、

そのようなムードメーカーの役割を果たしつつ、彼女が一番心にかけていたのが多部だったのでは?

そしてそれは、22歳という若さでありながらも、綾瀬が強くもつ、「母性」ゆえだと思うのです。


最終話で、堀田イトを小川孝信のもとへ送り出した藤原道子がうかべていた微笑。

それは、「先生」でも、「仲間」でも、「友だち」でもない。あきらかに、「母」のものでした。

いかにそれが演出であっても、綾瀬にその表情が可能だったのは、

収録の間(かん)に芽生えた、多部に対する母性的な愛情ゆえであったと思うのです。

そしてぼくは、この表情ひとつに賭けて、将来の綾瀬の大成を予感します。


それにしても、小川が堀田イトと藤原道子のあいだで揺れ動く、

その「揺れ」に応じて、堀田と藤原の魅力がアンバランスに揺れ動く、

そのあたり、演出やメイクなどの「現実」レベルを超えて、じつにおもしろい「現象」でした。


【追記】綾瀬はるかさん、さっそく「平成20年度冬期ドラマ」の助演女優賞を受賞していましたね。

おめでとうございます!ちなみに優秀作品賞第1位と楽曲賞も「鹿男」です。ありがとうございます!^^

(参照:くうさんの「見取り八段・実0段」、「平成20年度冬期ドラマ総評(佐々木夫妻最終回を含む)」)


【もうひとつ追記】またまた「鹿男」受賞のニュースです。

2007年度「第11回日刊スポーツ・ドラマグランプリ(GP)」での冬ドラマ投票で、

「鹿男あをによし」が3部門を制したそうです。(参照:nikkansports.com 3月12日11時6分 紙面より

助演女優賞を綾瀬はるかが、主演男優賞を玉木宏が、そして作品賞を「鹿男あをによし」が、

それぞれ2位の竹内結子に倍スコア、香取慎吾に382票、「薔薇のない花屋」に464票の、

大差をつけての受賞だそうです。(ウェブ投票2367票、携帯1308票、計3675票。)



いっぽう、柴俊夫と真野響子という両親をもつサラブレッドの柴本幸。

ミスキャストがあったとすれば、おそらく最大のものが彼女。そう言われても、仕方がないでしょう。

演出はミステリアスな存在を狙ったのでしょうが、残念ながら演技がついていかなかった。

たとえ、勉学優先を掲げる両親のもと、女優への転進を封印されていたとしてもです。

その素養から考えて、彼女には、女優ではなくNHKの旅番組レポーターか何か、

ドラマであればやはり時代劇が似合うのではと考えます(『風林火山』の演技は見ていませんが)。

彼女からは、かつての檀ふみを見るような、もどかしさばかりを感じました。


少なくとも、小川が、藤原を差し置いてでも長岡美栄に魅力を感じるだけの理由、

それが伝わってくる演技であったら、「鹿男」の物語はもっと別の「揺れ」も描けたでしょう。

もちろん、自分が狐の使い番であることを(というより、鼠の運び番に「目」を渡したことを)

伏せて小川に近づく(彼を懐疑の対象とする)という、難しい演技を求められたということはある。

そして(綾瀬が多部に対してそうであったように)、彼女もまた綾瀬に対して(その素直さに対して)

しだいに心を開いてゆく終盤になるに連れて、柴本の演技にもふっ切れたような精彩が生じた。

おもしろいものですね。おそらくは役柄以上に、出演者同士が刺激を与え合ったり、潰しあったり。

そういう目でドラマを見ても(多くのドラマレビューのように)、きっといろんな楽しさがあると思うのです。


小川孝信をめぐる、主要なキャスト3名について、思うままに書いてきました。

個人攻撃のつもりは全くありません。筆がすべって剰筆であったところがあれば訂正します。


前村さおり(キムラ緑子)、福原房江(鷲尾真知子)をはじめとする多彩な脇役陣については、

「脇役編」で書こうと思っています。



11位から30位までの検索ワードと検索数、書き抜いておきますね。ご参考まで。


まじる商店 80

沖縄 キューピー 69

○鹿男あをによし サウンドトラック 59

○鹿男あをによし 48

○鹿男あをによし 最終回 43

○鹿男 最終回 43

○卑弥呼 イト 43

沖縄県立博物館・美術館 43

沖縄八重山探偵団 42

○鹿男 サントラ 42

○鹿男あをによし 最終回 40

日本一長い商店街 38

沖縄物産展 37

沖縄風景 37

赤い実のなる木 37

◎マイ鹿です 34

沖縄 キューピー 34

沖縄ヒルトン 34

○三角縁神獣鏡 鹿男 32

沖縄キューピー 32


え? なんで「マイ鹿です」だけ二重丸かって?

これを書きたくて、この記事書いたんですよ(笑)



きのう、ついにこんなモノ(↓)が手に入ったんで、ちょっと浮き足立ってますかね(^-^>







【付記】

トラックバックについて一言記します。

送りすぎたり、お返しができていなかったり、

その場合には、どうぞお許しください。

TBを送る記事は、大幅に減らし、

TBは、数日中にお送りくださった方へ、

ご迷惑と言われる方にはお送りしない、と

これでもおさえているつもりなのですが・・・。

送り先の整理が追いついていないかもしれません。

以上、付記させていただきます。あしからず。

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