3500匹のウミガメのゆくえ

び ん

2021年02月22日 00:00

すでに、「離島フェア」は終了したのに、

「離島フェア2021、いよいよ本日まで。」

と書いて一番上に載せておくのが気になる。


かといって、「いよいよ本日(18日)まで」と、

今更タイトルに「18日」を加えるというのも、

どうかと思って、ちょっと落ち着かなかったり。

(本文には、もう(18日)と書いてあるし。)

という変な理由で記事更新します。


「離島フェア」の記事の前に書いた、

米国南部とりわけテキサス州の大寒波、

先週末には寒気もゆるみ、今週になれば、

例年の気候(それどころか気温26度の予測。

1週間の気温の較差が、ほとんど40度!)が、

戻ってくるという報道に触れて安心していた。


ところが、日本時間20日朝の時点で、

停電がまだ14万戸以上あるのに加えて、

(最大450万戸よりずいぶん回復したものの)

水道管破裂などの理由によって1400万戸に、

飲用できる水が供給されていないというのである。

(雪や氷を溶かせばと単純に思ってしまうのだが、

屋外に出て作業ができる人ばかりとは限らない。)


18日には、テキサス州内で3500匹のウミガメが、

保護されたというニュースが流れてほっとしたが、

よくよく考えてみるならば、それだけのウミガメを、

その後どこで一時飼育して、保護を続けるのか、

なかなか難しいのではないかと思わざるをえない。


それにしても、海中温度の低下にも対応して、

新陳代謝の調節が可能なはずのウミガメが、

低体温症で生命の危機に瀕するなんて。


そもそもテキサス州の海と言えば、

メキシコの東側に大きく張り出して、

フロリダとほぼ同緯度にあるのに。


(ということはメキシコ北部も同様に、

大寒波に見舞われているということ?

しかし、メキシコのニュースは入って来ない。

これもひとつの「格差」ということなのだろう。)


保護する側としては、救出をはじめた時点で、

見捨てるわけにはいかなかったのだろうけれど、

すでに弱った個体も多いことだろうと思われるし、

放流できる環境に戻るまで、時間がかかるだろう。

(海水温が15度程度なければ返せないのだという。

参照:FNNプライムニュース2/19(金)19:36配信


しかし、そんなふうに保護されたウミガメもいれば、

そのいっぽうで、保護されなかった人間もおり・・・。

もちろん、それらを対比するのが適切かどうかは、

また別の議論が必要であるとは思うのだけれど。


・・・と、なんだかネガティヴな話になってしまった。





そうそう、ウミガメといえば、豊崎のTOMITONである。

と書けば、1年前に閉店してしまった戸田書店を思い出し・・・


そういえば、平和通りに「Sea Turtle」ってお店ありましたよね。





と思って検索すると、ブログは2012年で止まっている・・・。

(参照:沖縄オリジナル土産ショップ シータートルブログ


う~ん。大丈夫なのか?

最近、平和通りに行ったことがないので、わからない。

2016年3月、娘の買い物につきあって行ったきりだ。

他のお店のHPにリンクしてあるので、大丈夫だろうとは思うのだが。

(参照:feliz【フェリース】クリエイターズアイテムとかわいい雑貨のお店


同じく2016年の6月に泊まったのは、ウミガメマークのホテルだった。



(2016年6月23日。先日見つかった5年前の写真をやっと使うことができた。ボヤケてますが。)


小学生の頃に図鑑で知って以来、

ウミガメはとても好きなのですが、

これまで沖縄の海に潜ったことはなく、

もう16年も泳いだことがないので、

「沖縄のウミガメ」といっても地上の写真ばかり。

(もともと泳ぐのは大好きなのですけれど、

地上だけで、見たいもの、行きたい場所が多すぎて。)



(2016年6月22日 那覇空港)



そして、現地時間20日(日本時間21日)になって、

大統領による「大規模災害」の宣言がなされた。

(「遅すぎる」と思った人は多数に上っただろう。)

死者はテキサス州のほか計4州におよび、

すでに70人を上回っているのだという。

(参照: 共同通信社 2021/02/21 16:26


共同通信によれば停電もテキサス州だけではなく、

依然として合計30万世帯が未復旧なのだという。

そして、この寒波の影響によって石油の生産の

3分の1が停止しているという(NYタイムス)。

これには虚を突かれる思いであった。

コロナ禍によって、国境をまたいだ、

さまざまな「連鎖」が明らかになったが、

大寒波というひとつの災害(異常気象)が、

このように各方面に「連鎖」を引き起こすことは、

今後、脳裏においておくべきことなのだろうと思う。

(「災害の連鎖」は10年前に学んだことでもあるのに。)


日本では、全国50もの観測地点で、

2月の最高気温を記録したのだという。

どこかが寒ければ、どこかが暑い。

それが地球という環境の大原則とはいえ、

そのタイミングと規模があまりにも極端すぎる。

つまり、これからいくらでも逆が起きうるということ。


その場所がどこであったとしても、

大災害に見舞われている動物も人も、

できれば元気に回復してほしいと思うのだ。


それにしても、3500匹ものウミガメを、

一斉に海に返すことができたならば、

それはどんなに壮観な光景だろう。



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