3500匹のウミガメのゆくえ
すでに、「離島フェア」は終了したのに、
「離島フェア2021、いよいよ本日まで。」
と書いて一番上に載せておくのが気になる。
かといって、「いよいよ本日(18日)まで」と、
今更タイトルに「18日」を加えるというのも、
どうかと思って、ちょっと落ち着かなかったり。
(本文には、もう(18日)と書いてあるし。)
という変な理由で記事更新します。
「離島フェア」の記事の前に書いた、
米国南部とりわけテキサス州の大寒波、
先週末には寒気もゆるみ、今週になれば、
例年の気候(それどころか気温26度の予測。
1週間の気温の較差が、ほとんど40度!)が、
戻ってくるという報道に触れて安心していた。
ところが、日本時間20日朝の時点で、
停電がまだ14万戸以上あるのに加えて、
(最大450万戸よりずいぶん回復したものの)
水道管破裂などの理由によって1400万戸に、
飲用できる水が供給されていないというのである。
(雪や氷を溶かせばと単純に思ってしまうのだが、
屋外に出て作業ができる人ばかりとは限らない。)
18日には、テキサス州内で3500匹のウミガメが、
保護されたというニュースが流れてほっとしたが、
よくよく考えてみるならば、それだけのウミガメを、
その後どこで一時飼育して、保護を続けるのか、
なかなか難しいのではないかと思わざるをえない。
それにしても、海中温度の低下にも対応して、
新陳代謝の調節が可能なはずのウミガメが、
低体温症で生命の危機に瀕するなんて。
そもそもテキサス州の海と言えば、
メキシコの東側に大きく張り出して、
フロリダとほぼ同緯度にあるのに。
(ということはメキシコ北部も同様に、
大寒波に見舞われているということ?
しかし、メキシコのニュースは入って来ない。
これもひとつの「格差」ということなのだろう。)
保護する側としては、救出をはじめた時点で、
見捨てるわけにはいかなかったのだろうけれど、
すでに弱った個体も多いことだろうと思われるし、
放流できる環境に戻るまで、時間がかかるだろう。
(海水温が15度程度なければ返せないのだという。
参照:
FNNプライムニュース2/19(金)19:36配信)
しかし、そんなふうに保護されたウミガメもいれば、
そのいっぽうで、保護されなかった人間もおり・・・。
もちろん、それらを対比するのが適切かどうかは、
また別の議論が必要であるとは思うのだけれど。
・・・と、なんだかネガティヴな話になってしまった。
そうそう、ウミガメといえば、豊崎の
TOMITONである。
と書けば、1年前に閉店してしまった
戸田書店を思い出し・・・
そういえば、平和通りに「Sea Turtle」ってお店ありましたよね。
と思って検索すると、ブログは2012年で止まっている・・・。
(参照:
沖縄オリジナル土産ショップ シータートルブログ)
う~ん。大丈夫なのか?
最近、平和通りに行ったことがないので、わからない。
2016年3月、娘の買い物につきあって行ったきりだ。
他のお店のHPにリンクしてあるので、大丈夫だろうとは思うのだが。
(参照:
feliz【フェリース】クリエイターズアイテムとかわいい雑貨のお店)
同じく2016年の6月に泊まったのは、ウミガメマークのホテルだった。
(2016年6月23日。先日見つかった5年前の写真をやっと使うことができた。ボヤケてますが。)
小学生の頃に図鑑で知って以来、
ウミガメはとても好きなのですが、
これまで沖縄の海に潜ったことはなく、
もう16年も泳いだことがないので、
「沖縄のウミガメ」といっても地上の写真ばかり。
(もともと泳ぐのは大好きなのですけれど、
地上だけで、見たいもの、行きたい場所が多すぎて。)
(2016年6月22日 那覇空港)
そして、現地時間20日(日本時間21日)になって、
大統領による「大規模災害」の宣言がなされた。
(「遅すぎる」と思った人は多数に上っただろう。)
死者はテキサス州のほか計4州におよび、
すでに70人を上回っているのだという。
(参照:
共同通信社 2021/02/21 16:26)
共同通信によれば停電もテキサス州だけではなく、
依然として合計30万世帯が未復旧なのだという。
そして、この寒波の影響によって石油の生産の
3分の1が停止しているという(NYタイムス)。
これには虚を突かれる思いであった。
コロナ禍によって、国境をまたいだ、
さまざまな「連鎖」が明らかになったが、
大寒波というひとつの災害(異常気象)が、
このように各方面に「連鎖」を引き起こすことは、
今後、脳裏においておくべきことなのだろうと思う。
(「災害の連鎖」は10年前に学んだことでもあるのに。)
日本では、全国50もの観測地点で、
2月の最高気温を記録したのだという。
どこかが寒ければ、どこかが暑い。
それが地球という環境の大原則とはいえ、
そのタイミングと規模があまりにも極端すぎる。
つまり、これからいくらでも逆が起きうるということ。
その場所がどこであったとしても、
大災害に見舞われている動物も人も、
できれば元気に回復してほしいと思うのだ。
それにしても、3500匹ものウミガメを、
一斉に海に返すことができたならば、
それはどんなに壮観な光景だろう。
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