地震のニュースに驚いてから1か月

び ん

2024年05月03日 23:18

その日は、めずらしく朝6時30分に目が覚めて・・・

珍しいのは、朝が早かったからという意味ではなくて、

明るくなる時刻まで寝ていたのは、ほんとうにひさしぶりで。

前日ちょっとひと仕事を終えたので、肩の荷を下ろした感じで。





目が覚めてしまったので、そのままつぎの仕事を始め、

そして、ふと気づくと、もう午前10時になっていた。

そろそろ出かける準備をする必要がある。

天気予報のチャンネルを見ようと思ってテレビをつけた。


びっくりした。


津波警報。宮古島・八重山地方に3メートルの予報。

与那国・西表・石垣・宮古・那覇の予報が3メートル。

そんな表示がテレビ画面の半分ほどを占領している。


警報なので当初は一律表示するようになっていて、

注意報であれば表示は1メートルになるのだが、

それでも3メートルという数値には肝をつぶす。


南海トラフ地震の最大予想値は34メートルで、

そうなってくるともはや想像の余地がないのだが、

3メートルというのは現実的な恐怖をもたらす。


東日本大震災の記録では最大値9mらしいが、

それでも、狭隘地形の奥では40メートルを超え、

ほんとうに予測がつかないのが津波なのだと、

改めて13年前、そして今年の1月1日を思い出す。


しばらく現地の状況がわからなかったので、胸がざわついた。

気象庁の職員が説明をしているのだが、よくわからない。


災害報道のたびに思う。

せめて、ちゃんと話のできる職員を出してほしい。

妥当な危機意識を喚起できる人員は気象庁にはいないのか?


沖縄本島地方、宮古島・八重山地方に、津波警報が出ている。

それだけはわかった。しかし、その先の説明がぐだぐだなのだ。

対象地域の位置関係を知らないのか、会見の訓練をしていないのか。


チャンネルを替えた。民放の情報番組のほうが、ずっとよくわかる。


与那国には、すでに30センチの津波が到達したという。

しばらく、そのままテレビにかじりついていた。


その後、石垣島に、しばらくして、宮古島に、

それぞれ20センチの津波が到達したとの報。

画面は、石垣島や、宮古島や、那覇を映している。


10時40分になって、津波警報は津波注意報に変わった。


それから、台湾の映像が入ってくるようになった。

東部の都市花蓮の被害がいちばんひどいようだ。

台湾の東部地域には行ったことがないのだが、

本だけはたくさん読んだので、他人事の気がしない。

花蓮の郊外を舞台にした台湾ドラマが好きで、

なんだか、かつて行ったような気もするくらいだ。


当初の人的被害は、まだ小さな数字だった。

しかし、これから増えるのだろうなと思われた。

正午までチャンネルを替えながら見続けた。

(4月3日。シーサーの日、どころではない。)

支度をして、後ろ髪をひかれる思いで外に出た。


外に出たら、職場に着くまで電波を受ける方法がない。

いやいや、今時Wi-Fiを電波などと呼んだら笑われる。

でも、それが何なのか、説明できる人はどれだけいるのか?

そういえば、昔、ラジオの電波を入れ歯で受信したという、

そんな話を聞いたことがある。鉱石ラジオの時代。


鉱石ラジオって、今でもあるのか?

・・・あるらしい。

exラジオ少年


その後も、各地で震度3以上の地震が続いている。

今年(1月1日から4月30日まで)日本で発生した

震度5以上の地震は、もうすでに12回。

震度3以上になると、310回を超えている。

気象庁 震度データベース参照)

4月最後の1週間だけでも、震度3以上が9回。

そのなかには、27日のトカラ沖の深度3もある。

台湾に至っては、この1か月で1300回の体感地震。


ひとごとではないと思う。

ひとごとにしてはならないと思う。


気をつけましょうね。

気をつけてください。


それだけでは対応できない局面があるとしても、

しかし、やはり日頃の備えが物を言いますから。

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