岡本行夫氏追悼記事の訂正と追記

び ん

2020年05月27日 09:55

5月15日のこと、「岡本行夫氏を悼む。48年目の

5月15日に。」という記事を書きました。


その本文21行目に「姿勢と功績」と書いたことが、

書いたあとも、しばらく心に引っかかっていました。


はたして「功績」と呼ぶべきものがあったのか。

むしろそれは岡本行夫氏の沖縄担当時代に、

種をまいてしまった「宿痾」ではなかったか、と。


たしかに岡本さんは、沖縄担当から外れても、

個人的に沖縄とのつながりを保ち続けました。

しかし、かといって積極的に(それまで積み上げた)

沖縄への知見を表明することがあまりにも少なかった。


それは、岡本さんなりに自己を律したからかもしれない。

そして沖縄問題が解決しないどころか、こじれてしまった、

そのことへの責任を感じてでもあったのかと思うのです。


改憲論者でありながら、安倍政権の改憲には異議を呈し、

はやくから政権の独善や傲慢に警鐘を鳴らし続けて来た。

官僚に対しても、劣化を嘆き、奮起をうながし続けて来られた。

その立場が保守であることは間違いないとして、その姿勢は、

右や左といったくくりを超えた境位に達していたと思うのです。


ただし、それでもなお「保守」の看板を捨てなかったのは、

ぼくなどから見れば、やはり「不思議」に思えるのですが。

ご本人よりも、むしろメディアのほうがそのような色分けに、

こだわっていた、ということだったのかもしれません。

ぼくなど取材がくれば産経でも朝日でも、こだわらず、

受けてしまうのですが。というか受けざるをえなかったり。

まあ、ぼくのことはいいです。「色分け」をされるほど、

(それにこのブログでは、あいかわらず無署名のまま)

社会的な有名人ではないと、ただそれだけのことで。



(2019.6.24)


ところで、前の記事、写真がピンボケでした。

べつに「目の前が曇るほど(悲しい)」という、

そんなにデリケートな含意というわけではなく、

(ただひたすら腹を立てていただけでしたから)

ただ、「なんとなく」のことだったのですが・・・。


去年の6月24日、那覇のホテルで朝早く目ざめ、

(その日は那覇市内に大雨警報が出るほど、

すごい雨だったことを、明瞭に覚えています。

ただ、夜中に降った雨は、早朝にはやんで、

このあと、また雨脚が強まってくるのです。)

寝ぼけていたのか右手に持ったカメラを落とし、

なぜか、瞬時に左手で閉じた机の引き出しに、

あやうく紐だけひっかかった、という時の写真。

そこで、ひっかかった姿を、慌ててイチデジで、

撮ったのですが、ボケ倒した写真になりました。


なぜ、追悼記事に、こんな写真を載せたのか?

この時、瞬時に「助かった」と思ったことを思い出し、

「助かってほしかった」と考えたのは確かですが、

何か、あまりはっきりした写真は載せたくなかった、

というのが、どうもほんとうのところだったようです。


そのすぐ前まで、記事を書きながら、

花(の写真)を手向けようと思っていたことは、

その時なぜか、すっかり忘れていたのです。


ともあれ、冒頭に書いた「姿勢と功績」は取り消し、

「この人の姿勢は忘れられない。」と書き換えておきます。


それから、心覚えのために、いくつか記事を列挙しておきます。

最初のタイムスは、有料記事なので通常は読めませんが、

有料記事にしていることを含めて、リンクしておきます。

タイムスプラスは、5月7日に共同通信の配信と、

その直後の紋切り型の記事のほかには、

この5月9日の記事(計3本)だけです。

これも、たしかに岡本さんに対する、

一面の「評価」なのだと思います。


https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/569327「県民のため尽力した」/岡本氏死去 元首長悼む/「金で基地解決」市民ら批判
(沖縄タイムスプラス 2020年5月9日 05:00)


新報は、5月7日に共同の1本を載せ、

9日に前泊博盛さんの(ただし有料)、

「けんかの途中で逝去されると痛い…」

という、興味深い追悼記事のあと、

(タイムスとは喧嘩にもならなかった?)

以下の記事があって、やはり計3本。

しかし、これはぼくが見た中では一番、

情味が感じられる記事だったと思います。


岡本行夫氏コロナで死去 驚きと悲しみ「沖縄を思う“政治家“」
(琉球新報 2020年5月9日 11:13)


べつに隠し立てもしませんが、

日頃はぼくはタイムス派です。

もちろん並べて新報も読みますし、

朝日も産経も毎日も日経も読むのと、

おそらく同じことではないかと思います。

ヨミウリも読みますよ。野球は見ませんが。


新型コロナによる74歳の死 “生涯外交官”岡本行夫が誓った「敵討ち」
(文春オンライン 「週刊文春」編集部 2020/05/14 06:00 )


・・・と書いて、しばらく下書きに入れている間に、

産経と朝日が並んでクローズアップされるなんて。

ほんとうに、世の中、いろいろなことがありますね。

ともあれ、やっぱりギャンブル中毒は、こわいです。

(それ以外のコメントは、今はスルーすることとして。)


そして、毎日の世論調査で内閣支持率27%

モリカケの時に26%にまで下落しておきながら、

結局元に戻ったようなことは、今回はないでしょう。

とはいえ、政権は、それを期待しているわけですし、

ヨミウリの調査では、4割を超えているわけですから。


いえべつに、揶揄や批判をしているわけではありません。

ただ単純に、「信じられない」と思っているだけです。



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