2020年07月05日

7月の夜の夢

いつ眠ったのだろう・・・

「その日」のうちに眠って、

目が覚めたら夜中の2時すぎ。

雨は相変わらず激しく窓を打ち、

その音で目覚めたのかもしれない。


いつ眠ったのか思い出せないが、

眠る前に電灯を消して眠ったのが、

ひさしぶりだったことだけ覚えている。

なんとか週末に逃げ込めたことに、

ほんとうに、ほっとしている・・・。


腹が減っていたし、喉もかわいて、

キッチンに行って、冷蔵庫を開けた。

そしてリビングに腰を落ち着けて、

手元にあったリモコンを押した。


すると、やっていたのは「ナビィの恋」!

もう半分ほど終わっていたのだが、

目を離せずに、終わりまで見た。


7月の夜の夢
(2019.6.22 那覇・安里川)


7月の夜の夢
(「ナビィの恋」より)


なんというぜいたくな配役であろうか。

嘉手川林昌・登川誠仁・大城美佐子・・・。

林昌さんは、この映画のすぐあとに亡くなり、

誠仁さんも、亡くなってもう7年にもなる。

ウシュマイの面をかぶって登場していた、

八重山を代表する歌者の山里勇吉さんも、

2年前の2018年に亡くなったのだった・・・。

美佐子さんがもう80を越えているのだから、

時の流れと言うのは、なんとも容赦がない。

いや、むしろ「万人に平等でやさしい」と、

知ったふうを装って記すべきであったか。


中江裕司さんの映画には、音楽が溢れている。

とはいえインド映画のような妙な音楽劇ではなく、

(いえ、インド映画もたまに見ると面白いですが)

ちゃんと「物語」と「音楽」がバランスを保っている。

それゆえに「音楽」が、見事に役目を果たしている。


7月の夜の夢
(2017.6,23 平和祈念公園)

7月の夜の夢
(「ナビィの恋」より)


そして、なんといっても平良とみさん。

この2年後には「ちゅらさん」に出て、

全国区の「おばぁ」となったうえに、

「おばあさん」の概念すら変える。


「ナビィの恋」は言うまでもなく、

「ちゅらさん」のヒロインは「おばぁ」だし、

物語の最後に亡くなるはずの「おばぁ」を、

脚本家の岡田惠和は殺してしまうことができず、

大幅に脚本を書き換えたと、ぼくはにらんでいる。


その平良とみさんが亡くなってから、

今年の12月には、もう5年になる。


マリリンに逢いたい

ウンタマギルー

うみ・そら・さんごのいいつたえ

パイナップルツアーズ

BEAT

ホテル・ハイビスカス

涙そうそう

恋しくて

真夏の世の夢


平良とみさんの出演している映画は、

たいてい見ていると思っていたが、

まだ、いくつも抜けていた。

いやいや、これではまだだめだ。

思い余ってサイン本まで手に入れたが、

お話をぜひ聞いておきたかった人である。


公開された1999年12月には、

忘れもしない、伊是名島にいた。

その後、中江裕司さんと知り合い、

2009年の「真夏の夜の夢」に、

出てみませんかと、誘われた。

舞台は、なつかしい伊是名島だ。

もちろん「その他おおぜい」の役だが、

フライトや宿の予約までしていたのに、

直前にキャンセルを余儀なくされた。

それからでも、もう10年以上がたつ。


7月の夜の夢
(「ナビィの恋」より)


いろんなことを考えながら見た。

エンドロールも最後まで見て、

さあ仕事だと思ったはずだが、

気がつくとリビングで寝ていた。


そのあと仕事していたつもりだが、

あれは、夢の中のことだったのか?


そういえば、中江さんと那覇で会った時、

一緒にいた仲間が、夢の中に出てきた。

ぼくは、彼からたのまれごとをして、

ほい、わかったと答えたのであったが、

さて、目覚めてみると何をたのまれたのか。

それ以前に、一体どこからが夢だったのか、

そこのところが、うまく思い出せないのだ。

(まさか「ナビィの恋」を見たのも夢?)




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