県民集会!

び ん

2005年07月21日 09:01

一昨日の7月19日(火)夕方から、キャンプ・ハンセン内の都市型戦闘訓練施設「レンジ4」での実弾射撃訓練に反対して開かれた「陸軍複合射撃訓練強行実施緊急抗議県民集会」は、1万人余り(主催者発表)の参加者を集めて開催された。

報道によれば、金武町伊芸地区からわずか200メートルの距離でおこなわれる実弾訓練は、まさに住宅から目と鼻の先。

訂正 伊芸地区までの距離は300メートルです。200メートルは沖縄高速道までの距離でした。訂正します。)

それも、アメリカ軍のイラク侵攻に端を発する「イラク戦争」の、いわば「尻拭い」のために始められた実弾訓練であるから、ブッシュ政権の独善主義と、それに追従する小泉政権の尻尾振りに、これまで嫌というほど苦しめられてきた沖縄県民が、幾重にも憤りを感じることは痛いほど理解できる。

沖縄タイムス7月20日朝刊の1面

また、同日朝刊の2~3面

さらに、26~27面

同日夕刊の1面は、このようであった。

少し前なら読谷の山内さん、最近ならば宜野湾の伊波さんに続く、アクティヴな地方自治体の首長が、どんどん増えてほしいと思う。ぜひ、儀武町長たちの行動が、果実をもたらしますように!

すでに、9月19日朝刊の沖縄タイムス社説は、「沖縄の怒りを侮(あなど)るな」と題して、強い調子で読者に呼びかけている。


いっぽう、琉球新報は、19日朝に開かれた伊芸区の早朝集会の様子を伝えている。

(残念ながら、琉球新報のネット配信ニュースは、「ブログに使用できないタグが含まれている」ために、リンクすることができなかった)

そして、20日9時25分ネット配信のニュース。

さらに、9時36分配信。

そして、9時43分配信と、刻々と県民の姿を伝えている。

とりわけ10時32分の記事、すなわち集会場所となった金武地区公園に向かう車の渋滞を伝えるニュースは、1997年5月15日、復帰25年を期して開かれた集会を思い起こさせた。伊佐の交差点から普天間中学まで、長い渋滞が続き、しかしだれ一人として追越をかけようとしないことにはおどろいた。・・・大阪では考えられない。

ただし、今回と同じく約10000人を集めておこなわれたその集会も、他のたくさんの集会とともに、メディアでは「県民集会」とは呼ばれていない。

各種報道は、今回の「県民集会」を、1995年10月21日に85000人を集めておこなわれた、あの「県民集会」以来、10年ぶりの「県民集会」と呼んでいるのだ。

たしかに、「超党派」という条件付けはある。端的に言って、県知事が参加した反対集会ということだろう。

だがぼくは、そのような報道をまのあたりにして、1995年から今年まで10年のあいだに県内外各地で開かれてきた、おびただしい数の集会が不当に軽視されていると思えてならない。

たとえば、1997年5月15日に、3つのルートに分かれて県内をくまなく行進し、最後に普天間中学に集まった10000人もの人たちの「思い」が、軽く踏みにじられているような気がしたのだ。



沖縄から遠く離れて、ぼくにできることは、可能な限り報道を注視すること。

そして、それらの報道の「意味」と「背景」を、考え続けることしかあるまい。

まずはこの無神経な実弾訓練が、一刻もはやく中止されることを祈る。