2006年01月31日

まだまだチャーギ(一つ葉のこと)

「オキナワなんでも事典」に、こんな一節があったことを思い出した。

「伊集(イジュ)」の項目だ(段落は引用者)。


「昔、いい家というのは、外材に一つ葉(イヌマキ)を使い、内材にイジュかアカモモを使った家のことを言った。

イジュの木は、伐採したら雨に弱い。すぐ腐ってしまう。だから外材には使えない。

高倉の柱に使うときも、十年以上乾燥させてからでないと腐ったりひねったりする」と、知り合いの大工が言った。



外材にチャーギ(イヌマキ)、内材にイジュかアカモモ。

それも、イジュの場合は、よーっく乾かして。


で、思った。チャーギ(イヌマキ)には、「一つ葉」という別名もあるんだ。

ほんとだ。イヌマキには、ヒトツバという別名があるらしい。(参照。蛾の画像が出ますから、ガの嫌いな人は注意してください。とてもキレイな蛾なんですけど)

うーん。こっちは蛾の幼虫だ。イヌマキというのは、よっぽど蛾に好かれるタイプらしい。


でも不思議。どうして、葉がこんなに密生しているのに「一つ葉」なのだ?

「一」という字に似ているからだろうか?

イヌマキとは別に、ヒトツバ(一つ葉)という植物もある。

同じように長い葉だ。

イワダレヒトツバ(岩垂れ一つ葉)という植物もある。

あ。ここに書いてある!


葉が羽状に裂けているのがシダ類の特徴のように思われますが,一枚の細長い葉なので「一つ葉」と呼ばれます。


うーーむ。「一枚の細長い葉なので「一つ葉」と呼ばれます」か・・・

「一つ」という文字のようだから、という説のほうがいいような気がする(依怙地)


ちなみに、ヒトツバエニシダ(一つ葉金雀枝)。これも細い葉っぱ。

で、いちばんポピュラーなのが、シダ類ウラボシ科のヒトツバらしい。

これなら、たしかに「一つ葉」だ。

イヌマキのほかにも・・・

ヒトツバカエデ(これはちっとも細い葉ではないな)

ハクウンボク(白雲木。これも細い葉ではない)

それからハラン(葉蘭)(これも、一文字ではないなぁ)

・・・これらの異名も「ヒトツバ」なのだ(『日本国語大辞典』)

(今回画像は、もっぱら植物間へようこそ!のお世話になりました)


うーーーん。波乱万丈。


『日本国語大辞典』によれば、芭蕉に次のような句もある。


 夏来ても ただひとつ葉の 一葉哉(『笈日記』)


なんだか、よけいにわからなくなった・・・





目に付く木が、やたらと気になる今日このごろ。




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